ハロヲタ卒業、さらば美貴帝

昔々。

最初に藤本美貴ヲタを辞めた話。

モーニング娘。加入が発表され、絶望の中で参戦した娘ツアー。

ダンスの立ち位置を気にし、ワンフレーズごとの短いパート割りを歌い、短い挨拶トークで終わる、悲しい姿を晒したツアー。

込み上げてくる涙を抑えながら、ミキヲタを辞めた名古屋公演。忘れもしない、哀しみの日。

以降、ハロプロライヴでは声援を送るものの、一度たりとも娘紺に参加しなかった。結局二度と参戦する事は無かった。

転機は春のGAMツアー。

奇しくも娘の電撃脱退を発表したGAMツアー。大阪の二日目と、因縁の名古屋への参戦。

辛い立場で、公演ごとに謝罪する彼女。でもそれとは裏腹に、充実した笑顔のパフォーマンス。

多分ツアー終了後の厳しい処遇を覚悟した上での、全力投球ツアーだったと思う。

ツアー中に、あややの口から秋のソロツアー決定を聞かされた時、違和感を感じた人もいるはず。

いきなりGAMツアー中盤からの緊急告知。2ndGAMツアーの中止とミキティの引退という自分勝手な想像が頭を過った瞬間。

頭の中が真っ白になり、藤本美貴という存在の大きさに気付いた、あの瞬間。

結局不安はほぼ現実となり、その憂いを振り払うように参戦した、松浦亜弥ソロツアー。初の東京&名古屋ファイナル含めた、東名阪遠征。

溢れる充実感と、漂う喪失感。

そんな中で迎えた2008年。

仕事の都合もあり、初めて全ての公演を回避した、正月のライヴ。

けれどそれは言い訳で、ミキティ欠席が決断の理由だったかもしれない。仕事のせいにしないと、アヤヲタとしての7年を否定する様で、怖かったのかもしれない。

そして迎えた、置き手紙の発表。

大阪南港コスモスクエアでの公開収録への参加。握手後に駆け込み男泣きしたトイレの中。運命は、自分で切り開くモノだと悟った。

4年半もの歳月を越えて、本当のファンになれた日。

あの日は初めて交流も経験し、引っ込み思案だった自分との闘いを始めた記念日だった。

以降、沢山の人と交流しつつ全国各地をミキティと共に横断した、置き手紙キャンペーン。

そして遂に最後の別れが訪れた、3月22日・STBミキティーズパーティー

会場のみんなが笑顔で盛り上がる中、最前列の自分が泣いた事で、ミキティや他の総てのファン逹に迷惑をかけてしまった。

けれど、彼女は嫌な素振りなども見せず、自分を含めた観客全員に励ましの言葉と感謝の気持ちを、そして新たな決意を力強く述べてくれた。

昨日の想い出は、一生忘れない。一生涯忘れる事はない。

それぞれの人生。

歩む方法や速さは違えど、方向はきっと同じはず。

改めて…自分の人生は自分で切り開く。

どんなに過酷でも、あの夜の彼女のエールを忘れないから。

ミキヲタの皆さん、美貴様をよろしく。



そして結婚おめでとう。

狼で荒らしてるのは馬鹿。

素直におめでとう。

ご懐妊は計画的に♪

最後にSTBの最前列ど真ん中でライヴを観戦出来た俺は世界一の幸せヲタだ。